「スポーツが得意」=「消防士に向いている」  ではない?

体験談

スポーツマンでもすぐバテる

新人の消防士が自己紹介をしてくれるときに

「学生時代は部活で〜をしていたので体力には自信あります!」

という方が多くいます。

ガタイがよく、いかにもスポーツマンな方ですね。

そんな人たちでも実際の火災現場や訓練では小柄な女性職員やおじいちゃん職員より早くスタミナ切れでダウンしてしまうという場面を私は何度も見てきました。

それはなぜでしょう?

結論から言うと「不自由に慣れていない」からです。

アスリートと比較してみる

大会前の陸上選手と比較してみましょう

陸上選手

前日はしっかり睡眠をとる

動きやすいスポーツウェアを着る

念入りなストレッチとウォーミングアップを行う

深呼吸して心も体もベストな状態で競技に挑む

それが普通ですよね。

もう察しがつくかもしれませんね。

消防士は…というと、もう全部逆。

睡眠は不規則、深夜でも出動アリ

約20kgの防火装備を着て現場へダッシュ

起きた直後に全力で車庫へ走る

「俺はいま絶対に身体に悪いことをしている!」って状態でスタートするんです。

陸上選手消防士
前日はしっかり睡眠をとる睡眠は不規則、深夜でも出動アリ
動きやすいスポーツウェアを着る約20kgの防火装備を着て現場へダッシュ
念入りなストレッチとウォーミングアップを行う起きた直後に全力で車庫へ走る
深呼吸して心も体もベストな状態で競技に挑む食事中、シャワー中関係なし

すぐバテる原因はこれ!

ここまででいかに消防士が不自由と共にあるかが分かったと思います。

不自由さはストレスとなり、ストレスは疲労へと変貌していきます。

このような「不自由さ」がベストコンディションで挑めない正体です。 

ただ、安心して欲しいのがこの不自由が日常に感じる日がきます。

慣れてしまえば運動が得意な方は消防において大きな力となります。

「慣れ」のスピードって人それぞれなので消防士になりたての人で訓練についていけなくても「自分は向いてない」と早々に決めつけないでくださいね

動きづらさの中でどう動くか

火災現場では、視界ゼロ、汗だく、重装備。

階段を駆け上がっても息は苦しいし、夏は蒸し風呂状態。

でもそれが“日常”になります。

陸上選手がベストな環境を整えて全力を出すなら、

消防士は最悪な環境の中で最善を尽くす、そんな仕事かもしれません。

“準備8割”が全てを決める

私が消防学校で何度も聞いた言葉があります。

「現場は準備で決まる。準備が8割。」

これ、本当にその通りだなって思います。

• 防火装備は着やすい場所にちゃんと置く

• 班のメンバーと役割を事前に共有しておく

• 何が起きても慌てないように訓練する

この「見えない努力」があって、ようやく現場で“動ける消防士”になるんです。

ちなみに訓練だって、ただの練習じゃなくて、“準備の一部”なんですよ。

まとめ

見た目のカッコよさの裏には、想像以上に地道で地味な苦労があります。

でもそのぶん、やりがいは大きいし、「誰かを助けられた」という実感がなによりの報酬になります。

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