昇任制度!努力だけじゃ出世できない?

勉強法

消防士の昇任制度とは?努力だけでは出世できない現実

「消防士って、頑張れば順当に出世できるんでしょ?」

採用試験を目指している方や、新人消防士からよく聞く質問です。

結論から言うと、

努力は必要条件ですが、十分条件ではありません。

この記事では、

✔ 消防士の階級制度

✔ 昇任試験の仕組み

✔ 学歴による違い

✔ なぜ優秀でも落ちるのか

について、現実的な視点で解説します。

消防士の階級制度をざっくり理解しよう

消防士には、明確な階級制度があります。
一般的には下から次のようなイメージです。

消防士、副士長、士長、司令補、司令、司令長、消防監、消防正監、消防司監、消防総監

役割としては、

消防士〜士長:現場の隊員
司令:隊長クラス
司令長:署長クラス

と考えるとわかりやすいでしょう。

ちなみに、消防総監は日本に1人だけ。

東京消防庁のトップにあたる階級です。

消防司令長以降の階級はその市町村の職員の数によってそもそも存在しなかったりします。

消防監くらいだと消防士から見れば雲の上のような存在です。

消防士は全員「消防士」からスタートする

採用試験に合格すると、

学歴に関係なく、まずは全員「消防士」から始まります。

実は、副士長という階級が存在しない自治体もあります。

その場合、消防士 → 士長と、直接昇任するケースもあります。

一方で、士長試験に落ちたら副士長 合格者数や職員比率によって調整

といった運用をしている自治体もあります。

つまり、昇任制度は全国一律ではなく、自治体ごとの事情が大きく影響する
ということです。

初めての「士長試験」は全員平等ではない

新人消防士が最初に受ける大きな関門が、

士長昇任試験です。

しかし、この試験、全員が同じタイミングで受けられるわけではありません。

学歴による受験時期の違い(例)

私が在籍していた自治体では、以下のようなルールでした。

高卒:採用から9年後
専門卒:採用から6年後
大卒:採用から4年後

一見すると不平等に感じますが、
「年齢」で考えると、ある程度は揃う仕組みになっています。

よくある質問:「中退した場合はどうなる?」

これは本当によく聞かれます。

結論から言うと、

最終学歴で判断されます。

例えば、専門学校に進学 20歳で中退

この場合、最終学歴は「高卒」扱いです。

つまり、高卒と同じ条件で昇任試験を受けることになり、

次に士長試験を受けられるのは29歳頃、というケースもあります。

進学や中退は、昇任スケジュールにも影響するという点は知っておくべきでしょう。

努力しても出世できない?その理由

ここが一番伝えたい部分です。

勤務態度が良い 上司・同僚からの評価も高い 試験の点数も悪くない

それでも、落ちるときは落ちます。

それは

合格者数は最初から決まっている

からです。

昇任試験は、「一定点数を超えたら全員合格」ではありません。

合格できる人数 昇任できる枠が、あらかじめ決まっています。

つまり、相対評価の世界です。

消防組織は「ピラミッド構造」で成り立っている

少し極端な例で考えてみましょう。

もし、
みんな優秀で
みんな昇任して
みんな司令長に昇格

となったらどうなるでしょうか。

署長だらけで、現場で動く隊員がいなくなります。

現場で動く隊員は多く必要で、 管理職はポストの数は限られています。

消防組織はきれいなピラミッドを維持しなければなりません。

トップは1人で十分。

これはどの組織でも同じです。

昇任制度には「残酷さ」もある

消防の昇任制度は、努力 実力 タイミング 組織の都合

これらが複雑に絡み合っています。

どれだけ優秀でも、ポストがなければ上がれない。

これは、個人ではどうにもならない部分です。

まとめ|

消防士の昇任制度は、

決して「努力すれば必ず報われる」世界ではありません。

だからこそ、

仕組みを正しく知る 期待しすぎない 自分なりのキャリアを考える

ことがとても大切です。

昇任だけがすべてではありません。

現場で信頼される隊員として働くことも、立派なキャリアです。

この現実を知った上で、

今できることだけを粛々とこなしていきましょう。

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