消防士の機関員(操縦員)になるには?役割・免許・試験など大変さを元消防士が解説

消防士になりたい

消防士の機関員って?
「消防車を運転してみたい!」と思って機関員を目指す人がいます。でも機関員の仕事は単なるドライバーではありません。責任の重さを知った上で知っておいてほしいことをお伝えします。

機関員って?「操縦員」とも呼ばれる役割

消防車を運転する人のことを機関員(きかんいん)と呼びます。
地域によっては「操縦員」と呼ぶこともあります。

機関員の役割は単なるドライバーではありません。
• 火災現場では水の送水操作
• 災害現場では本部との無線中継
• 現場全体の安全支援・車両管理

など、現場での要ともいえる非常に重要な役割を担っています。

消防車の種類別|必要な運転免許とは?

消防車にもいろいろな種類があり、それぞれ必要な免許が異なります。

救急車は普通免許
ポンプ車は準中型
救助車、水槽車、梯子車は大型免許
が必要です(例外あり)。

教習所の費用は基本的に自己負担です。ただし自治体によっては退職者の補填などで費用補助が実施される場合もあります。詳細は上司や庶務担当に確認してください。

なぜ機関員になりたがる人が少ないのか

理由はシンプルで、プレッシャーが大きすぎるからです。

万が一にも事故は起こせない…

機関員になりたがる人が少ないのはここの部分が多いかもしれません。
消防車は1台数千万円します。その修理費はすべて税金で賄われます。
街でぶつけて傷だらけの消防車を見たことはないと思います。
少しの傷でも即修理・即報告・即責任問題になります。修理だけで終わりではなく、現場検証・何枚もの報告書・偉い人への謝罪回り、他の消防署からの犯人探しまであります。

現場にいきたいから

出動があったとき、機関員は現場まで運転したら基本的に車に残ります。火災であれば火元に水を送水しなきゃいけないし、その他の災害では本部と現場の無線の中継を行います。現場で「活躍したい!」という思いが強い人ほど、機関員は避けがちというのが実情です。

緊急走行は自由じゃない|実は厳しいルールがあります

消防車といえども、赤信号を無視して良いわけではありません。

緊急走行を行うには、以下の条件をすべて満たす必要があります:
1. 赤色灯を回す
2. サイレンを鳴らす
3. 緊急性があると認められる場合のみ、交差点通過・逆走が許される

ただし、サイレンを鳴らしても止まってくれない車が多いのが現実。
ここで冷静に判断できるかどうかが、機関員の適性の分かれ道です。

消防車はAT?それともMT?

最近の消防車はAT(オートマ車)が主流ですが、一部にMT(マニュアル車)も存在します。

実際、私もMTのポンプ車を運転していましたが……

ぶっちゃけ、めっちゃ怖いです。

自家用車はATだったのでギャップが大きく、
しかも「絶対に事故を起こせない」というプレッシャーでクラッチ操作が狂うことも。

機関員になるには?免許だけではなれない!

消防車の運転に国家資格は必要ありません。
基本的には、乗りたい車種に合った運転免許を取得していればOKです。

多くの自治体で
筆記試験(道路交通法・緊急走行に関する条例)と
実技試験(狭路通行・坂道発進など)
が実施されます。MT車の場合はエンスト続出なんてことも珍しくありません。

まとめ:神経を使うけれど、消防車を操る姿はやっぱりカッコいい

機関員は消防車を操るかっこいい役割ですが、責任は現場の誰よりも重いポジションです。
送水・無線・安全管理を担いながら、事故は絶対に起こせない。
その重圧を理解した上で目指せるなら、それは本物の覚悟です。

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